配当性向とは?その計算式や平均の求め方を解説

配当性向とは?その計算式や平均の求め方を解説

 

配当性向ってご存知ですか?

 

配当性向とは、会社が出した利益(純利益)に対する配当金の割合のことです。

 

この指標を使うことによって、その会社は配当を出すことに積極的かどうか、その金額は大きすぎないかといったことがわかります。

 

また、最近では配当性向を目安に配当を決める、例えば「配当性向○○%を目安に配当金額を決定する」といった会社も出てきているんですよ。

 

なので、配当利回りと合わせて覚えておきたい・理解しておきたい指標だといえます。


配当性向について詳しく解説します

ここからは、配当性向の計算方法であったりその考え方などをご紹介します。

 

配当性向の計算式

 

配当性向の計算式は下記の通りです。

 

配当性向 = 1株あたり配当金額÷1株純利益(EPS)×100

 

単位は%で、場合によっては100%を超えたり、算出不可能(EPSがマイナスの場合)になることもあります。

 

さらに詳しく配当性向の計算式を分解していくと、下記の通りです。

 

配当性向 = 配当利回り(配当÷株価×100)÷益回り(1株利益(EPS)÷株価×100)×100

 

この計算式を使えば、市場全体の配当性向を計算(市場平均)することもできます。またその他に、業界や業種別の平均も計算できるので、興味のある方は計算してみてください。

 

ちなみに、各市場ごとの平均利回りやPER(益回りはPERの逆数)は下記リンク先(日本取引所グループのホームページ)で確認することができます。

 

⇒ http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/03.html

 

東証の配当性向の平均の計算例

 

計算例として、東証1部の配当性向を計算してみたいと思います。なお、各データは日経新聞のホームページに掲載しているものを利用しました。

 

東証一部の配当利回り ⇒ 1.48%

 

東証一部の株式益回り ⇒ 5.46%

 

配当性向 = 1.48÷5.46×100 = 27.11%

 

※ 2015年11月27日時点(前期基準)

 

となっています。この数字をベンチマークにして、保有している銘柄であったりこれから投資しようとしている銘柄の配当性向がどうなのか、分析してみるといいでしょう。

 

配当性向の目安はどれくらい?

 

配当性向の目安としては、市場平均を参考にしてもいいでしょう。

 

また、基本的には20-30%程度を目安と考えてもいいです。というのも、利益を投資・貯蓄(財務状況をよくする)・株主還元で3等分すると33%だからなんですよ。

 

株主還元に株主優待なども加えたりしてざっくり考えると、20-30%位が妥当かなと思うわけです。

 

ただ、これはあくまで目安であって、絶対というわけではありません。というのも、企業には企業の置かれている状況・考えというものがあるからです。

 

配当性向は企業のステージに左右される

 

例えば、大企業やストックビジネスを手掛けている企業ででほかに投資する先が乏しい場合は、株主還元をより厚くする余裕があるので配当性向は高くなります。

 

⇒ 長期投資家が狙うべきストック型ビジネスとは?

 

中には配当性向を50%にしたり、100%にするところもあるくらいです。一方、これからの企業・ベンチャー企業であったり、そもそも株主還元に振り分けるだけの余裕がない会社は低くなる傾向にあります。

 

お金が入ってきたとしても次の投資に回したい、その方が株主にとっても有利になるということもありますからね。

 

またその他に、配当ではなくて自社株買いで株主還元をする場合も配当性向は低くなることがあります。

 

配当金を出すとその分株主には税金の負担も乗っかってきますから、会社が配当に回さずに自社でお金を投資に回すというの理にかなっていると言えば理にかなっていますからね。

 

配当性向が低ければそれだけ安定配当の余力がある

 

一概には言えませんが、配当性向が低ければそれだけ安定配当をする余力が生まれます。

 

また、増配も期待できるんですよね。一方、配当性向が高いところは配当を維持したり、増配する余力に乏しいと言えます。

 

純利益が減少してしまえば、配当に回せるお金も少なくなりますからね。その際、めいいっぱい純利益を配当に回していれば、減配などで対応せざるを得なくなります。

 

配当金を中心に投資を考えているのであれば、配当性向なども合わせて分析するようにしましょう。

 

参考文献

 

配当について詳しく解説されている書籍としては、「株式・Jリートで賢く稼ぐ! 配当パワー投資入門」があります。

 

 

当書籍は株式・Jリートの配当について特化したもので、配当をメインに投資・運用していきたいのであれば一読しておいたほうがいいでしょう。


スポンサードリンク

ビットコイン



ブログランキング・にほんブログ村へ   

関連ページ

ROIC(投下資本利益率)とは?その計算方法も合わせて解説
ROIC(投下資本利益率)とは?その計算方法も合わせて解説
EV/EBITDA倍率ってどんな投資指標なの?
EV/EBITDA倍率ってどんな投資指標なの?
ROE(株主資本利益率)とROA(総資本利益率)の違いは?どんな投資指標なの?
ROE(株主資本利益率)とROA(総資本利益率)の違いは?どんな投資指標なの?
株主資本・自己資本・純資産って全部同じ?何か違いはあるの?を解説!
株主資本・自己資本・純資産って全部同じ?何か違いはあるの?を解説!
ビジネスモデルキャンバスを使って株式投資
ビジネスモデルキャンバスを使って株式投資
理論株価の計算方法やその使い方・利用スタンスを解説
理論株価の計算方法やその使い方・利用スタンスを解説

 
トップページ サイトマップ お金マニュアル 種銭の稼ぎ方 投資情報の集め方