ROIC(投下資本利益率)とは?その計算方法も合わせて解説
投資指標の一つであるROIC(投下資本利益率)は、そこまで有名というわけではないんですけどちょこちょこ出てくるんですよね。
ですが、なんだかわかりにくい指標で、敬遠している人もいるのではないでしょうか?
そこで、ここではROIC(投下資本利益率)はどんな指標なのか、その計算方法なども交えて解説していきます。
ROIC(投下資本利益率)を理解しよう
ROIC(投下資本利益率)については、言葉で説明するより先にどういった計算式なのか?というところか見たほうがわかりやすいので、まずは計算方法をご紹介します。
ROIC(投下資本利益率)の計算式
ROIC = みなし税引き後利益 ÷ 投下資本
単位は%です。ただ、これだけ書かれてもわかりにくいですよね。
なので、各項目についてもう少し詳しく見ていきましょう。
みなし税引き後利益って何?
みなし税引き後利益は、法人税などを支払った後の利益のことです。
法人税は今の所40%程なので、営業利益に0.6をかければいいということになります。
投下資本って何?
投下資本は、純資産と有利子負債を合計したものです。
ただし、これは決まりがあるわけではなく、時に違った数値が使われることもあるので注意してください。
⇒ 株主資本・自己資本・純資産って全部同じ?何か違いはあるの?を解説!
ROIC(投下資本利益率)って結局どんな指標?
ROIC(投下資本利益率)は、投下した資本に対する利益率を知るための指標です。
つまり、どれだけ効率的に資本を使ってお金を稼げているのか、ということ。数字が高いほうが、より効率的にお金を稼げているということになります。
目安としては10%以上、15%を超えてくると魅力的とも言われているので、参考にしてみてください。なお、数値は業界などによって大きく異なることもあるので、同業種内で数値を比較したりすることも必要です。
ROEやROAとどう違うの?
ROIC(投下資本利益率)はROEやROAと似ていますが、それぞれ少しずつ違います。
例えばROE・ROAは純利益を計算に使いますが、ROIC(投下資本利益率)の場合は営業利益が基礎になっているんですよ。
また、投下資本部分にしてもROEは純資産を使っているのに対し、ROAは総資産が使われているといった違いもあります。
投資判断に使う場合ROEやROAで十分だと思いますが、より詳しく分析したいのであればROIC(投下資本利益率)を使うのもいいでしょう。
⇒ ROE(株主資本利益率)とROA(総資本利益率)の違いは?どんな投資指標なの?
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