ライフプラン表の作成方法・押さえておくべきポイント
ライフプラン表とは、自分の立てた人生設計(ライフプラン)を実現するための計画表のことです。
もう少し具体的に言いますと、その人生設計を実行する際のお金の動きを表にしたものです。
このライフプラン表を作成にすることによって将来のお金の動きが明確になり、不必要な不安に襲われることがなくなります。
また、前提条件が変更されるたびに修正を行うことで、その都度必要な行動があぶりだされるため、あわてる必要もなくなるというメリットがありますね。
ライフプラン表のイロハ
ライフプラン表は人生の地図と言っても過言ではありません。
地図があればある程度安心感がありますよね?将来が見えずに不安だという言葉ばかりはく人は、地図を持っていない状態とも言えます。
となれば将来の見通しも立たず、漠然とした不安に襲われてしまうものです。
ライフプラン表の具体的な作成手順
では早速、ライフプラン表の作成方法について解説していきます。
ライフイベントを洗い出す
まずはライフイベント、これから将来どのようなことがあるのかを徹底的に洗い出します。
そのさい、家族がいるのであれば家族の事情もそれぞれ加味し、現時点で出せる限りのイベントを織り込むようにします。
イベントとしては、セミリタイア(アーリーリタイア)であったり、家族がいる場合は出産・進学・子供の結婚など、その他に車の買い換えや引っ越しなどがありますね。
このライフイベント表の作成はライフプラン表作成の基礎になりますので、めんどくさがらずにじっくりと作ることが大切です。
ライフプラン表の具体例
ライフプラン表のサンプルを紹介します。
これがライフプラン表です。表の上部には家族構成、また、時系列で各種データを記入していきます。
なお、作成に当たっては手書きでもできますが、エクセルを利用したほうが便利です。
ライフプラン表は定期的に見直して修正する必要がありますし、インフレ率などを考慮して多少計算をする必要もありますからね。
また、上記を参考に作ってもらってもいいのですが、日本FP協会のページでテンプレートが配布されているので、そちらを使ってアレンジするのもいいでしょう。
※ 名称としてはライフプラン表ではなく、キャッシュフロー表となっていますが同じ意味合いです
上記の他、「Financial Teacher System」という無料のライフプランソフトもあります。無料なのに高機能なツールで、細かく分析していきたいのであればこちらがおすすめです。
収入の推移
次に、収入の推移について記入していきましょう。
収入は主に給与の手取りと、一時的な収入(退職金など)、副業・副収入に分かれると思います。ここは、それぞれの事情に合わせて変化させてください。
なお、ボーナスについては給与の手取りと言うよりも、一時的なものとして計上しておいたほうがいいでしょう。収入として見込むと、もらえなかったときに設計が大きく狂ってしまうこともありますからね。
支出の推移
収入の下には支出を記入します。
ここには、食費や水道光熱費といった基本生活費のほかに住居費、また、自動車関連の費用などを記入していきましょう。
なお、金額については各ライフステージで変化させるようにします。例えば、子供のいるうちは食費が多くなりますが、子供が独立したら食費は少なくなりますよね。
このように、それぞれの状況に合わせて支出額を調整するようにしてください。
また、このページで紹介している例では簡易的な書き方をしていますが、変動費と固定費で色分け・項目分けをしてより家計を把握しやすくしたり、それぞれの状況に合わせて項目を足したり減らしたりする必要があります。
※ 保険については私がフリーランスなこともあって国民年金や国民健康保険の項目をつけていますが、サラリーマンであればこの項目は必要ありません
年間収支と貯蓄残高
最後に年間収支と貯蓄残高を算出しましょう。
年間収支は「収入−支出」で、貯蓄残高は前年の値に年間収支を合わせたものです。
年間収支はマイナスになる年があっても問題ありません。子供の進学であったり住宅の購入で、マイナスになるのは仕方ないことですからね。
ただし、貯蓄残高がマイナスになる場合は注意が必要です。そういった状況は家計に赤信号がともっている状態なので、どうしてそういった状況になっているのかを分析し、ライフプランの早目の修正が必要になります。
ライフプラン表作りのキホン
ライフプラン表では、変動率を加味します。例えば、収入が年間で1%ずつ上昇していくのであれば1年ごとに1.01を掛け合わせていくといった具合です。
なお、変動率の決め方に明確な基準はありませんが、今後インフレが進行することを前提に計画を立てる場合には2-3%程度が妥当と考えられます。
ただし、固定金利で組んでいる住宅ローンであったり、保険料については変動率を加味しないといった例外もある点には注意しましょう。
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